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校友会岩手県支部だよりvol.7 音楽と絵画

みなさんこんにちは。
これからブログを担当させていただくことになりました、ピアノ科卒の菊池栞です。
コロナ禍で制限のある暮らしになってしまっていますが、その中でも塞ぎ込まず、心を豊かに生活したいなと思っているこの頃です。

今回は趣向を変えて、音楽と絵画というテーマで、以前行った海外旅行のことを紹介したいと思います。

2年前、初めての海外旅行に行きました。
旅行の最大の目的は美術館巡り!
絵画は音楽と関わりの深いものが多く、作曲の元になった絵画を見に行ってきました。

まず最初に訪れたのはウィーン。
言わずと知れた音楽の都ですね。
街中に音楽が流れていて、ト音記号のガーデンやモーツァルト像もありました。

中でも印象に残っていたのは、セセッシオン(分離派美術館)にある、クリムトの“ベートーヴェンフリーズ”です。
縦2メートル、横34メートルの大作が部屋の壁面3面に描かれています。
題名の通りベートーヴェンと関係のある絵なのですが、何の曲が元になっているか分かりますか?

こちらはベートーヴェンの第九が元になっているそうです。
左の壁から、「幸福への憧れ」→「敵対する勢力」→「歓喜の歌」が描かれています。

部屋には4楽章の歓喜の歌が流れていて、部屋全体からエネルギーが出ているようで感動しました。

続いて向かったパリでは、オランジュリー美術館に行ってきました。
こちらはモネの睡蓮が部屋一面に飾られていました。

モネは印象派という画家のグループに属します。
印象派の画家たちは、パレットで絵の具を混ぜずに、チューブから出した絵の具を短い筆さばきでそのまま置く技法をとっています。
近くで見ると何を描いているのかよく分からないのですが、少し離れて見ると沢山の色彩で光の輝きを表現していることが分かります。

音楽でも印象派ってありますよね。
ドビュッシー 、ラヴェル、サティなど…
ドビュッシーの曲もなんとなくボヤっとした曲が多く、沢山の音が混ざり合って曲の全体が作られています。

きっとこの2人は互いに影響を受け合っていたのかなと思わずにはいられません。

最後にジヴェルニーにあるモネの家を訪ねたのですが、当時のままに管理され、保存されている水の庭を見て
ドビュッシーの“水の反映”を思い出しました。

ドビュッシーの絵画との関係が深い曲といえば、“喜びの島”です。
ルーヴル美術館にある、ヴァトーの“シテール島への巡礼”という絵を題材に作られています。

カップルたちが、愛の島シテール島へ船出をする場面の絵ですが、そこから曲も始まっていきます。
今まで弾いたドビュッシーの曲でも大好きな一曲です。

この絵を見たくてルーヴル美術館中を探し回ったのですが、広すぎてとうとう見つけられなかったというオチ付きです(笑)

はやく気軽にいろいろな場所へ行ける環境になって欲しいものです。
みなさんご自愛下さい。


また、コロナ禍ではありますが、芸術の秋ということで、校友会会員の出演するコンサートをいくつかホームページにてご案内しております。既に終了してしまった公演もございますが、ぜひイベントのページからご覧いただけると幸いです。